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分析考課と総合考課

都立大学から22分の税理士・会計事務所、

吉田一仁税理士事務所です。

本日は、分析考課と総合考課についてお話したいと思います。

人事考課の実務では、分析考課と総合考課という2つの方法を使います。

分析考課とは考課項目ごとに考課を行なうことで、

総合考課とは全体的に考課することをいいます。

2つの考課方法には、次のような特徴があります。

①分析考課は、例えば“計画力・判断力などの考課項目ごとに考課を行うこと”であるから、

被考課者の行動事実を観察して、その特性を明確に捉えることができる長所がある一方で、

全体的に捉えることは出来ない。

②総合考課は、“被考課者の業績や発揮能力などの仕事ぶりを全体として観察して

考課を行うこと”であるから、文字通り総合的に捉えることができる長所はあるが、

考課者が被考課者に対して先入観を持っている場合には、誤った考課に陥り易い欠点がある。

考課者は部下の日常の仕事ぶりから、その性格や得手・不得手などを知っており、

好き・嫌いの感情を持っていることが多いと言えましょう。

そして、“好き・嫌いの感情”は、被考課者の全人的な“優れている・劣っている”という

先入観に転化しやすい傾向があります。

その場合、考課のやり方としては、意識的・無意識的にまず「総合考課」を行い、

次に「分析考課」でつじつまを合わせることになりがちです。

これを“逆算考課”と言って、人事考課の禁じ手になっています。

人事考課は、被考課者の業績や行動事実から、的確に判断して行なうことが

公正性・納得性を高め、人を育てることにつながります。

留意点は、次の通りです。

①経営者は考課者(部長・課長などの上司)に、被考課者に対する先入観を排するなど

正しい考課のやり方をトレーニングし、熟知させる。

②考課の実務手順は、まず「分析考課」を行い、項目ごとに考課してから、

「総合考課」を行って、逆算考課”を防止する。

③「総合考課」では、「分析考課」の優等生タイプばかりでなく、項目別考課のバランスは

悪いが、特長がある“尖った(一芸に秀でた)人材”の発見に努める。

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