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経営事例「社長から始める」

代々木から12分の税理士・会計事務所、

吉田一仁税理士事務所です。

本日は、経営事例「社長から始める」についてお話したいと思います。

従業員30名の合成樹脂切削加工を経営していますS社長は、京浜地区に一つ、

過疎地にもう一つの工場を経営しています。

過疎地工場では10名を雇用して、町役場からも感謝され、地域に貢献しているとのことです。

「5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾の略)をやりたいので、一度工場を見に来てください」

とのことで税理士が、工場を見学することになりました。

本社工場の3階の食堂兼休憩室に案内され、創業25年の苦労された話をお聞きした後、

現場を見学しました。

ドアを引いて、作業室に入りました。

加工機械の裏側・作業室の片隅・棚の上や作業台の下などを見ました。

そこには、空の紙箱・汚れたカタログ・掃除道具・測定具やブラシなどが

乱雑に置かれています。

部屋の入口・階段の隅・通路の脇などを見ると、不要と思われるモノが

至るところに置いてあります。

なるほど。これだから5Sをやって、工場の整理整頓を徹底させたいのだなと

税理士は納得しました。

しかし、事務所にも入ってS社長の机を見ました。

書類と書類が積み重なった隙間にパソコンが置いてあります。

見上げると、「第24期決算書類」と書いた段ボール箱が書庫の上に斜めに乗っていて、

他の書類も乱雑に置いてあり、地震でもくれば今にも落ちそうです。

税理士の浮かぬ顔を見て、「何か気になりましたか?」と社長は言います。

「5Sを行なう目的は、どのようにお考えですか?」と問います。

すると、「そんなこと、今さら!」という顔をされています。

5Sは「手段」であって、「目的」は会社の体質改善であること。

そして、社長が“整理・整頓・清掃・清潔・躾が大事だ”と朝礼で何回言っても、

従業員は社長の机の上や書庫の周りを見ると、“なんだ、社長は言っていることと

やっていることが違う”と思いますよ!

5Sをやるなら、社長が見本を見せなければなりません。

「社長にできますか?」と話しました。

社長は、改めて自分の机の上を見ていました。

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