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アベノミクスによる量的金融緩和

代々木から12分の税理士・会計事務所、
吉田一仁税理士事務所です。

本日は、アベノミクスによる量的金融緩和についてお話したいと思います。

デフレ脱却を狙ったアベノミクスの3本の矢のうち、第1の矢(大胆な金融緩和)が
他の施策に先行して進められています。

「中小企業にはまったく関係ない」と言われるかもしれませんが、簿記で考えると
日銀・市中銀行・企業のBSが借方・貸方で繋がっていることがよくわかります。

企業で「預金」というのは資産(借方)ですが、
銀行で「預金」は負債(貸方)の位置づけになります。

銀行の負債(貸方)を増やして資金を民間に流していこうとする施策が、
量的金融緩和となります。

■日銀の貸方(負債)

日本銀行が供給する通貨のことをマネタリーベースといいます。

マネタリーベース=日銀券発行高(C+V)+貨幣流通量+日銀当座預金(RB)

日銀はお札を発行していますが、硬貨は政府が発行しています。

なので、上記算式のうち貨幣流通量以外の「日銀券発行高」と「日銀当座預金」は
日銀がコントロールできる数字です。

日銀は、国債(資産)を市場購入する等して日銀当座預金(負債)を増やし、
市中銀行に資金を回すことで、マネタリーベースを今後2年間で倍増させる予定です。

平成24年末:138兆円 → 平成26年末:270兆円

ただ、日銀が資金を銀行に供給しても、民間に回らなければ意味がありません。

■市中銀行の貸方(負債)

銀行を除く民間が保有する現預金の合計をマネーストックといいます。

これは民間の現預金を直接カウントする訳ではなく、市中銀行の貸方数値等に着目します。

マネーストック=(現金通貨-銀行保有の現金(V))+市中銀行預金(D)

また、マネータリーベースとマネーストックの関係(波及効果)は次のように示されます。

マネーストック=マネタリーベース×貨幣乗数(信用乗数)

バブル時には、この貨幣乗数は13前後と高かったのですが、
デフレ経済下では資金需要が少なく、平成25年5月の貨幣乗数は7.2です。

その意味では、アベノミクスの第2の矢(財政政策)・第3の矢(成長戦略)も
金融緩和策の成否の大事な鍵になります。

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